「生活防衛資金」という言葉を聞いたことががありますか?
生活防衛資金とは、いざというときのために手元に確保しておく現金のことを言います。
株式投資を始めようと考えている方は、まずはこの生活防衛資金を貯めることが重要です。
生活防衛資金の大切さを教えて。
生活防衛資金とは?
もし今月から収入がなくなったら、あなたは何ヶ月生活できますか?
生活防衛資金とは、いざというときのために手元に確保しておく現金のことです。なんらかの事情によって収入がなくなってしまったときに、数ヶ月間をしのぐことが出来ます。
例えば、倒産やリストラによる失業、病気や怪我での休職、退職など、収入がなくなってしまう可能性は誰にでもありますよね。
株式投資を始める前に、この生活防衛資金を確保することが必要です。
生活防衛資金は、なぜ必要なのか?
なぜ、株式投資を始める前に、生活防衛資金が必要なのでしょうか。
株で損をしないため
株で損をするリスクを低くするには、買ったら長く持ち続けることが重要です。長期投資は、わたしたち凡人が株で儲ける方法として、最も近道といえます。
長期投資でリスクが減らせる理由は、こちらの記事で解説しているよ。
しかし、もし手元にあるお金をすべて投資に使ってしまい、いざ現金が必要になったらどうしますか?
当然、現金をつくるために長期投資をあきらめて、株を売らなければいけません。さらに、そのとき運悪く”〇〇ショック”がきて、株価が大暴落したら大損失です。
そんな事態を避けるためには、生活防衛資金が有効です。手元に数か月生活できるだけのお金があれば、いざお金が必要になったときも、無理に株を売らずにすみます。
長期投資で損をするリスクを減らし、安心して株を続けるためには、生活防衛資金が重要なのです。
暴落時に株を買うため
生活防衛資金を確保せずに株にお金をつぎ込んでいると、冷静な判断ができなくなる可能性があります。
例えば、この先、株の大暴落がきたとします。冷静に考えれば、株のバーゲンセール。絶好の買い場のはずです。
しかし、生活防衛資金の蓄えがない状態の場合、「リストラになったらどうしよう…」という心配がよぎるでしょう。それゆえ、株は買えず、手元に現金として持っておきたくなるはずです。
その結果、絶好の買い場を逃してしまうことになります。
このように冷静さを見失わないために、生活防衛資金の存在が大切なのです。
生活防衛資金はいくら必要?
日々の生活費は人によって違うので、必要な生活防衛資金の額も人によって異なります。
例えば、独身実家暮らしの人であれば、最悪収入ゼロでもなんとか生きていくことができるでしょう。しかし、家族・子供を養っている人や、住宅ローンがある人はそうもいきません。
アルメイダが考える生活防衛資金の目安は、最低限の生活費6ヶ月分です。
最低限の生活費が毎月10万円の独身の方であれば、60万円。
家族がいて毎月20万円かかる人であれば、120万円です。
そうすれば、株は売らなくても、時間を使ってしっかり最善の策を考え、立て直しを図ることができます。
逆に言えば…最低限の生活費6ヶ月分以外のお金は投資に回すことをおすすめします。(近い内に必要になる住宅や車の購入費、教育費は別ですよ)
- 生活防衛資金とは、いざというときのために手元に確保しておく現金のこと
- 生活防衛資金があれば、長期投資をあきらめなくていい
- 株で損をするリスクが下がる
- 暴落時(絶好の買い場)に株を買うことができる
- 生活防衛資金の目安は、生活費6か月分