住宅ローンで家を買う際、変動金利と固定金利どちらを選んだらいいのか分からない、と迷う方が多いのではないでしょうか?
変動金利は年々下がっている傾向だから、魅力的だわ。
だけど、今後上がるかもしれないリスクを考えると悩むところだよね。
約3年間ほど家の購入を検討し続ける中で、住宅ローンを変動にするか、固定にするか散々悩み、調べまくりました。
その経験も踏まえて、この記事では、変動金利と固定金利どちらを選ぶべきかの結論を解説します。
ぜひ参考にしてください。
変動金利vs固定金利、どっちがいいの?<結論>
以下、結論です。
<結論>
毎月の返済に余裕がある → 変動金利
毎月の返済に余裕がない → 固定金利
「毎月の返済に余裕がある」とはどういう事かと言うと、万一、金利が上がって毎月の支払額が上がったとしても、生活できるだけの余裕がある、ということです。
少しも余裕がないギリギリの生活の場合、変動金利で金利が上がってしまうと、毎月の返済が苦しくなって生活が困窮してしまいます。最悪、支払えなくなって、家を手放さなければいけない…なんてことにもなりかねません。
つまり、毎月の返済に余裕がない場合、目先の低金利につられて変動金利を選びがちですが、それは一番危険なことだということです。
固定金利であれば、多少金利は高いものの、毎月の返済額は変わらないので、収入さえキープできていれば返済していくことができますよね。
収入が減る可能性もあるので、そもそも返済に余裕がなくなるような家は買わない、というのも大事ですね。
どれくらい支払いに余裕があれば、変動金利を選んでもいいの?
返済に余力があるかどうかは、具体的にシミュレーションして確認しておきましょう。
例えば、金利が10年ごとに1%ずつ上昇した場合、毎月の返済額は以下のように変わります。
金利の推移 | 3000万の家 | 5000万の家 |
---|---|---|
当初金利 0.5% | 77,875 円 | 129,792 円 |
10年後に 1.5% | 87,814 円 | 146,358 円 |
20年後に 2.5% | 94,329 円 | 157,214 円 |
住宅ローンのシミュレーションは、こちらのサイトが便利です。
この数字を見て「なんとかなるな」と思えるなら、変動金利で問題ありません。逆に、「返済できるか不安」という場合は、固定金利にするのが無難です。
このように、変動金利の場合どれくらい返済額が上がるか、具体的にシミュレーションして判断することが重要です。
支払いシミュレーションは、金利何%まで考えるべき?
金利2.5%までしかシミュレーションしてないけど、大丈夫なの?
たしかに、どれくらいを想定するかは悩ましいところだね。
なぜなら、将来の金利は、誰にもわからないからです。
そのため、安全に見積もりたい方は、2.5%以上に金利が上がったケースもシミュレーションしておくといいでしょう。
ただ、私は、この先も金利が高騰する可能性は低い、と考えています。
この先、金利が高騰しないと考える理由
その理由は、直近20年、日本の経済成長は低迷していて、この先も高度経済成長のような成長は期待できないと考えているためです。
今の日本は、人口の減少や少子高齢化など、経済を成長させるために越えなければならない問題が山積しています。
これらの問題が解決し、経済が上向かない限り、金利が高騰することは考えにくいでしょう。
そのため、金利2.5%程度のシミュレーションで十分だと思っています。
この考え方は、様々な知見をもとに出した答えですが、もちろん絶対ではありません。なぜなら、未来は誰にもわからないからです。
そのことを踏まえた上で、金利が上がるかもしれないリスクをどのように捉え、変動金利と固定金利、どちらを選ぶかは、やはり個人の考え方次第になります。
あなたは、どちらを選びますか?
- 返済に余裕がある方は「変動金利」
- 返済に余裕がない方は「固定金利」
- 金利が上昇した場合の、返済額をシミュレーションして判断する