株は、上手に付き合えばお金を増やすことができます。
しかし、やり方を間違えると借金を背負うことも…。場合によっては損失が多少で済まず、取り返しのつかない事態になってしまうこともあるのです。
ここでは、株の初心者が絶対にやってはいけない２つのことお伝えします。
株のビギナーの方は、必ず読んでくださいね。
絶対にやってはいけない２つのこと
① 集中投資（１社に集中的に投資すること）
② 信用取引（借金して投資すること）
それぞれ以下で解説していきます。
絶対にやってはいけないこと ① 集中投資
１つ目は、集中投資です。
集中投資とは、文字どおり１社に集中的に投資すること。
なんで集中投資はダメなの？その方が儲かりそうなのに。
例えば、資金300万円をすべてA社の株につぎ込むとします。
もちろん、その会社の株価が上がればたくさん利益が出ますが、その逆も然りです。
もし、A社の業績が悪化したり、不祥事が起きたりすると株価は暴落し、３００万円が一気に１０分の１以下に、なんてこともあります。
そして、最悪倒産なんてことになれば、３００万円が０円になる可能性もあり得るのです。
投資の世界では、「卵はひとつのカゴに盛るな」という格言があります。
ひとつのカゴに卵を盛って、カゴを落とすと卵がすべて割れてしまいますが、たくさんのカゴに分けておけば、仮に１つのカゴを落としたとしても他のカゴの卵には影響がでない、という意味で使われています。
初心者は集中投資ではなく、投資先を分散させましょう。分散投資についてはこちらの記事で解説しています。
絶対にやってはいけないこと ② 信用取引
２つ目は、信用取引です。
信用取引とは、証券会社からお金や株を借りて行う取引のことです。
借金せずに行う普通の取引（現物取引）であれば、最悪のケースでも投資したお金が０になるだけで、借金を背負うことはありません。
しかし、信用取引の場合は借金を背負うリスクがあります。
信用取引は危険ね！
信用取引には、「お金を借りるパターン」と「株を借りるパターン」があります。一つずつ解説します。
「お金」を借りる信用取引
信用取引では、自分のお金を担保に約３倍のお金を借りて、株を買うことができます。
例えば、手元には１００万円しかないけど、この会社の株は絶対に上がるからもっとたくさん買って、一気に儲けたい！
こんなときに、自己資金１００万円を担保に証券会社から２００万円のお金を借りて、３００万円分の株を買うことができます。
その後、予想どおり株価が上がれば利益３倍です。
しかし、予想に反して株価が暴落したらどうなるでしょうか。
もちろん、損失も３倍です。
仮に株価が購入時の半値になったとしたら、１５０万円の損失となります。当初の自己資金１００万では返済できないので、５０万円の借金が残ります。
現物取引であれば、もし暴落しても売らずに持っておくことができるので、その後に株価が回復すれば損失はなく、逆に儲けることができます。
しかし、信用取引の場合、株価が下がると証券会社から強制売却を強いられるため、株価が回復しても損をすることになります。
「株」を借りる信用取引（空売り）
信用取引では、株を借りて将来返すということができます。
例えば、この会社の株は絶対に下がるから、今売って後で返せば儲かる！こんなときに、自己資金１００万を担保に３００万分の株を証券会社から借りていま売ったことにします。
その後、予想どおりに株価が下がれば、安くなった株を買って、証券会社に借りていた株を返すことで差額を儲けることができます。
このように、先に高く売っておいて、あとで安く買うことで儲ける方法が空売りです。
しかし、予想に反して株価が上がってしまった場合は、より高い値段で株を買って証券会社に返す必要があります。もし、株価が２倍になってしまった場合、３００万円の損失になってしまいます。
自己資金１００万では足りず、２００万の借金を背負うことになるのです。
以上のように、信用取引では予想があたれば上手く儲けることができますが、もし予想が外れた場合は大きな損失を被ることになります。
特に、株を借りる場合は損失が青天井なのでハイリスクです。株価の下落は０円でとまりますが、上昇はどこまでも上がるからです。
信用取引は相場を知り尽くしたプロ向け。初心者は手を出さないようにしよう。
- 初心者は「集中投資」はダメ！分散投資をしましょう。
- 初心者は「信用取引」はダメ！現物取引をしましょう。
